学部長

MITの建築学部長のアデレ・サントス氏は、絶対どんどんMr.インクレディブルにでてくるデザイナーに似てくる。これで背が小さくなったら完璧だ。 

先学期から建築学部長が変わり、元UCB(カルフォルニア大学バークレー校)の教授だったアデレ・サントス氏が就任した。サントス内閣と影ではいわれるくらい非常に積極的にMITの建築学部の改革に乗り出している。

今日は、学生と学部長のタウンミーティングのようなものがあった。
私は、晩御飯がでるのもあって参加。
クラスメートは構造のクラスをサボるために参加していた。おいおい。

まず、大きな変化がスタジオの時間。現在1週間に3日(4時間/日)あるのを1週間に2日に変えようと提案している。密かに大賛成。なぜならスタジオのために準備する時間が増えるし、授業が重なる率が減り、好きな授業がとりやすくなるからだ。 
スタジオの時間は基本的に、教授やTAに自分のデザインを見てもらうのだが、週3日もあるとそのために毎回準備する時間が本当に少なくていつもやっつけになってしまうので、
週2回の講評会の為に、準備するほうがもっと生産的な気がする。また、スタジオも紙の上では毎回4時間になってるけど、いつも6時間以上あるのでまいかい燃え尽きて使い物にならなくなってしまうので、、、

そして、他の取り組みは学生数を増やし、よりデザインに力を入れる。
また、MITは多様な分野があるのだが、どうも建築学科は(忙しいせいもあるけど)他の分野(都市計画、メディアラボ、エンジニアリング、コンピュータ、バイオ等)とあつーい見えない壁があって、物理的には隣にある分野の人たちと学んだり、交流する機会が非常にすくないので、カリキュラムとイベントの両方でなるべく他分野と交流を図るように今後企画するらしい。すごい。前向き。

建築学部の機材もレーザカッターをもう1台増やし、構造のコースの人たちをデザイングループの間に配置してもっと交流を深めたり。学生が忙しいを理由にできなくなっていることの多くを自然とできるようにいろいろ工夫してくれている。

こういうことは外から来た新しい人だからこそ見えることだし、周りもうけいれやすいんだろうなぁとミーティングに参加して思った。 MITにずーといると教授陣も大々的な改革をするタイミングを逸し現状の中で良い部分を強化しがちになっている。または、なあなあになってしまっている。(長くいる教授にとっては学生なんて2-3年で変わるものだしね)
でも、私のMIT最初の年に変えようとしているのは楽しい。これからどんな風に変わっていくのかを実際に見えれるのはわくわくする。